看護師の仕事は「きつい」「汚い」「危険」。その頭文字をとって「3K」といわれてきました。
しかし近年、新たな「3K」が登場しています。
新たな3Kは、看護の仕事の魅力や、看護師として働くうえで大切なことを表現したものです。
看護の仕事は体力的にも精神的にも大変ですが、魅力ややりがいにも目を向けてみましょう。
今回は、新たな3Kの内容についてくわしく解説します。
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新たな3K!その内容
看護の仕事の魅力や看護師として働くうえで大切なことを表現する新たな「3K」。
その内容は「感謝」「感心」「共有」です。
それぞれくわしくみていきましょう。
①感謝
看護師としてはたらくうえで感謝の気持ちを持つことは非常に大切です。
医療の現場ではさまざまな職種の方々が働いており、それぞれの専門性を活かした視点から患者を支えています。
しかし、ときには専門性の違いから意見が対立こともあるでしょう。
そんなとき、感謝の気持ちを持っていれば、職種をこえた良いコミュニケーションが生まれます。
各職種の専門性を尊重して協働し、患者さんに良いケアを提供できると大きなやりがいにもつながるでしょう。
また、看護師は患者や家族に感謝されることも多い職業です。
日々忙しく業務をこなすなかで「ありがとう」という言葉に救われた経験のある看護師の方も多いでしょう。
「感謝」を持って働くこと、「感謝」の気持ちを受け取ることができるのは看護の仕事の大きな魅力です。
②関心
看護の仕事は、人や物事に対して関心を持つことが大切です。
関心を持つことで、患者の些細な変化に気づくことができるからです。
たとえば、看護師は患者の状態を毎日観察します。
しかし、ただ観察するだけでは表面的なケアしか行なえません。
患者は病気による身体的な苦痛だけではなく、心理的・社会的に苦痛を抱えています。
関心を持ち、患者が持つ背景をさまざまな角度から深く理解することで、より良いケアを提供できるのです。
関心を持って患者と関わること、信頼関係を築くこともできます。
「関心」は患者を理解し、信頼関係を築くために大切な要素の一つといえるでしょう。
③共有
患者により良いケアを行うためには「共有」が大切です。
患者の状態の変化やケアの際の気付きを、看護師間・多職種間で共有することで、一貫したケアの提供が可能です。
また、看護は患者と時間や思いを「共有」します。
病気を抱えるということは、人生の中でも大きなイベントです。
そばにいる看護師が患者の不安や悩みなどを共有し、理解することで、不安がやわらぎ力になることがあります。
時間や思いを共有することで信頼関係ができ、良いケアへとつながるでしょう。
「共有」は患者により良いケアを提供し、信頼関係を築くために大切な要素の一つです。
まとめ
今回は看護の魅力を表現する新たな「3K」を紹介しました。
ネガティブな「3K」は、たしかにその通り!と感じる内容です。
人手不足、膨大な業務、複雑な人間関係…。過酷な労働環境で働いている看護師は少なくありません。
しかし、看護の仕事には魅力もたくさんあります。
「感謝」「関心」「共有」を大切にすることで、看護の魅力を再発見できるでしょう。